対人援助のプロ「介護職」として働くために必要な心構え

介護職は対人援助

介護職や看護師、社会福祉士のように人間を支援するために働いている人は対人援助のプロです。人と接することが好きな人がこういった職業を選ぶ傾向がありますが、人はモノと違って感情があるため毎日何かしらの変化があります。例えプライベートで嫌なことがあっても職場では表面に出さず、何事もなかったかのように笑顔で利用者と接し、状況に気を配らなければなりません。感情をコントロールして仕事に向き合わなければならないのです。
ですが、感情を完璧にコントロールできる人はほとんどいません。女性が多い職場だと何かしらの問題が起きやすいからです。仲の良いグループを作って気に入らない人の悪口をいったり、仲間の輪を広げたり、と人間関係の問題が特に多くなっています。このような場合は上司や管理者がリーダーシップを発揮して適切に正していけば問題はありませんが、通常業務だけではなく管理業務も行っている人にはそこまで対応する時間も力量もありません。その結果、取り返しがつかないほど問題が悪化し退職していく人が多くなるわけです。介護職を目指すのであればこういった問題もあることを覚悟しておきましょう。

事前に把握しておくべきこと

介護職として働こうと考えているのであれば、勤務形態だけではなく給与形態も考慮しておきましょう。通常の生活リズムとは反対になる夜勤は日勤に比べると人数が少ないため、体力的にも精神的にも負担が大きく重労働です。夜勤手当が加算されるとはいえ、人手不足の施設では休憩も満足に取れない場合もあります。
介護職は基本的に経験年数に応じて給与も上がっていきます。しかし、勤務形態によってはつかない手当もあるため、年収はバラバラです。このような点をしっかりと考えてから働き方や施設を選ぶようにしましょう。

職場環境が大切

介護職の仕事はポジティブな面ばかりではありません。3Kといわれているだけあって目を背けたくなるようなネガティブな面もあります。ですが、それらを承知の上で介護の仕事に携わる介護職は誇り高い職業だといえるでしょう。日々の業務に忙殺され、当初の気持ちを忘れそうになることもあるかもしれません。熱い想いを持って仕事に取り組むには職場環境が何よりも大切です。自分らしく働ける職場を探すことが大きなポイントです。