シフトを作るのが難しい

シフトを作るのが難しい

交替制勤務の職種にとってシフトをどうやって組むのかは難しい問題ですが、人手不足が深刻な介護業界は特に大変です。業務をスムーズに進めるためにはある程度の人員が必要です。しかし、職員のモチベーションを考えると希望通りのシフトを作成してあげたいと考えるのも当たり前のことです。

理想的なシフトとは

シフトを作成するにあたって重要なのは職員全員のシフトを平等に組む、ということです。夜勤の回数を調整したり、長時間勤務にならないように考えたりしながら職員が希望通りに休めるように考えていかなければなりません。ですが、職員の希望ばかりを優先してしまうと業務が滞ってしまいます。「過酷な労働にならない」「円滑に業務が進む」そして「モチベーションが保てる」といったシフトを組むことが望まれているのです。

不満は避けられない

職員全員の希望をすべて叶えるのは極めて難しいことです。一人ひとりの希望をくみ取り、なおかつ平等なシフトを作成しようと思っていても、「夜勤が多い(もしくは少ない)」「連休がない」「土日出勤ばかり」「早番が多い」といった不満の声はどうしても出てきます。介護職はシフトによって生活サイクルも変わってくるため、職員の希望が叶うシフトをなるべく早く仕上げたいと思っている管理者も多いことでしょう。しかし、人手不足となっている今、職員の希望を叶え、かつ業務がスムーズに進むシフトを作成することは非常に難しいことなのです。
その結果、連休がない職員や夜勤の多い職員も存在してしまうわけですが、納得できないと不平不満を抱えている職員が辞めてしまうケースも少なくありません。職員の不平不満を少しでも減らそうとするあまり、シフトを作成している管理者に仕事が集中することも多いのですが、そうなると精神的にも体力的にもきつくなり、管理者自身が退職する事態になってしまいます。それでは元も子もありません。

ルールも必要

シフトを作成する時は職員の希望や業務の円滑さだけではなく「連続勤務を避けるシフトにする」「職員同士で不平等を感じないシフトにする」「休日出勤に配慮する」「ご家族やお子さんの緊急時に配慮する」など多くのことを考えながら作成していかなければなりません。慢性的な人手不足を解消するにはより希望に沿ったシフトを作成し働きやすいように環境を整えることが大切ですが、介護職は勤務時間が不規則なためシフトの作成が非常に難しく時間もかかりがちです。さまざまなことを考えて調整するシフト作成は管理者にとって困難な業務です。「希望の50%は通す」などある程度ルールを設けることも必要です。

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